(ライフストーリー研究会)11月12日(日)例会 のお知らせ
日本ライフストーリー研究会定例会 11月 のお知らせです。
生きることへの意志としての出漁――「好き」を引き受ける突棒漁師のライフストーリー
【報告者】 吉田 静(立教大学大学院)
【開催日時】2023年11月12日(日) 13:30~16:30
【開催場所】日本ライフストーリー研究所
【開催形式】研究所ならびにオンライン(zoom)会議(対面参加者若干名)
*オンライン参加の方ヘは、締め切り後、申込者にzoomのご案内をいたします。
ご関心の方は、下記の申込みフォームよりお知らせください。
LS研究会例会(11月12日)参加申込み
(参加申込みのボタンは、本ホームページのトップページにもあります。申込締め切り日は11月8日(水)です。)
【概要】
突棒漁(つきんぼうりょう)とは、船の先が細くのびた突棒船でカジキ等の漁獲対象を追い、銛を投げて漁獲する漁法であるが、現在、効率よく収益をあげられるような漁ではないと語られる。2017年から報告者である私は、突棒漁を「好き」だと語って漁に出つづけてきた漁師にライフストーリー・インタビューを行なってきた。
本報告では、この突棒漁師Aさんにとって漁へ出ることがもつ意味を考察しようと試みる。若い頃から漁の責任者である漁撈長を務めてきたAさんは、なんとしても獲るという度胸をもって漁師として身を立てつづけてきた。だが、年齢を重ねてきたいま、病気で目を悪くしたり、腰を痛めるなど、漁をあげることが難しくなっている現実がある。「それでも、なんか、(・・)海さ行ってるほうがいい」と語るAさんにとって、漁に出ることはどのような意味をもつのか、そして私は「好き」な漁に出つづけるAさんを生き方から、なにを受けとったのかを考えていきたい。