(ライフストーリー研究会例会:2026年2月15日(日))モンゴル人未婚男性の結婚難に関するライフストーリー分析――親子の語りを通して

ライフストーリー研究会例会第2回目を2月15日に行います。
皆さまのご参加をお待ちしております。
(通常例会は研究所会員のみで開催しております。ご了承のほどよろしくお願いいたします。)

モンゴル人未婚男性の結婚難に関するライフストーリー分析――親子の語りを通して

【報告者】 烏英嘎(中央大学研究員)
【開催日時】2026年2月15日(日)13:30-16:30
【開催場所】日本ライフストーリー研究所
【開催形式】研究所ならびにオンライン(zoom)会議(対面参加者若干名)
【参加資格】研究所会員限定
*オンライン参加の方ヘは、締め切り後、申込者にzoomのご案内をいたします。
下記の申込みフォームよりお知らせください。
2月15 日ライフストーリー研究会参加申込み
(参加申込みのボタンは、本ホームページのトップページにもあります。申込締め切り日は2月12日(木)です。)

【概要】
本稿の目的は、ライフストーリー分析を通して、結婚難に陥っている未婚男性が自分の人生をいかに振り返り、自分の結婚難の状況をいかに意味付け・解釈し、それがどう変化しているのかを明らかにすることである。2017年、当時26歳のモンゴル人男性Sさんに約2時間の半構造化インタビュー調査を行い、そして、6年後の2023年同じ調査項目を含め、未婚のままである32歳のSさんに2度目に半構造化インタビュー調査を行った。その時、Sさんの語りから本人の結婚に関してその母親の意見や行動が大きくかかわっていることがわかったため、Sさんの紹介で母親のDさんにも約2時間半の半構造化インタビュー調査を行った。

その結果、結婚難に陥っている当事者である未婚男性にとって、結婚難の要因が固定的なものではなく、年齢の変化によりその結婚難の要因が異なり、未婚男性はその都度それに相応しい行動を取り、結婚に向けて取り組んでいたことがわかった。2017年の第一回目の調査時、未婚男性は結婚に至るまでのハードルが高いことを実感していたが、2023年の第二回目の調査時は、付き合うまでのハードルも高くなり、同時に付き合って結婚に至るまでのハードルがさらに高くなっていたことを自覚していた。しかし、出会いルートが拡大しているから、自分もいつか結婚できると楽観的に受け止めている。また、未婚男性の自分の結婚難への意味付け・解釈やその変化が本人によるもののように見えるが、実は母親は重要な他者として、その言動が意識的であれ、無意識的であれ、息子の結婚意識に影響を与えていたことがわかった。