◆ 研究紀要 『語りの地平:ライフストーリー研究』について

日本ライフストーリー研究所では、ライフストーリー、ライフヒストリー、オーラルヒストリー調査・研究の成果報告の場として、研究所紀要を発行しています。
これらの研究に関心をお持ちの方々の意見交換の交流として、調査・研究方法の切磋琢磨の機会を提供していきたいと考えています。
学術的な論文や研究ノート(査読有)のほか、文献の紹介やフィールドワークの報告、資料紹介などを掲載し、気軽に投稿できる機関誌を目指しています。
知的な交流の場のひとつとなれば幸いです。

ご購入につきましては、宛先を明記の上研究所(info@lifestory.or.jp)まで、お申し込み下さい(詳しくは、本頁の最後をご覧下さい)


『語りの地平 VOL.5』(2020)

【目次】
●論文
<親>を亡くした自死遺児の経験とライフストーリー
――幼少期の出来事をめぐる経験の捉え直しに注目して(今井 聖)

発達障害の孫との関わりを通して生きる祖母のライフストーリー(江口千代)

地域で生活する長期入院経験を有する統合失調症の人々における自尊心の維持に関するライフストーリー研究(伊藤文子)

小児がん経験者が病気の不確かさを乗り越えながら自立していく経験(岩瀬貴美子)

ある女性の専門里親経験―養親になることを決断するまで(秋山剛)

DV被害者にとっての母子世帯向けシェア住居の可能性(杉野衣代)

日米国際結婚夫婦の宗教的文化十さんをめぐる夫婦間葛藤と妻の独立への模索(矢吹理恵)

●研究ノート
ある地域の障碍者運動家のライフヒストリー――1970・80年代を中心に(打保由佳)

抑圧されている自己との対峙に必要な他者の役割
――聴覚障碍者のきょうだいの語りと対話から考える(丸田健太郎)

●特集:インタビューのたのしさ、むずかしさ
インタビュー経験を振り返る――「むずかしさ」に気づくまで(池上 賢)
「出会い」からふりかえる――インタビューの楽しさと難しさ(山本哲司)
初めてのインタビュー調査――若者向け職業訓練プログラムの参加者との出会い(渡邉 翼)
インタビューは何語で行うか――「ライフストーリーに見る聴覚障害学生の支援」(修士論文)を書き終えて(浅井久美)
定住するミャンマー難民へのインタビュー――調査者である私と調査協力者である彼・彼女の変化(古川千種)
聞き取りデータは常に「新しい」(岸 衛)

●書評
中野千野 著『複数言語環境で生きる子どものことば育て――「まなざし」に注目した実践』(松尾 槙)
知念 渉 著『<ヤンチャな子ら>のエスノグラフィー――ヤンキーの生活世界を描き出す』(渡邉 翼)

●時の流れに JLSRニュースレター巻頭言エッセイ
ほんの少し開く希望(難波博孝)
みかんと赤福――盛岡清美先生の「お礼」(小林多寿子)
泉のほとりで(佐藤浩一)
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)と共に生きる時代に向けて(鈴木明子)
日本ライフストーリー研究所の今後への期待(山田富秋)
声に触る――スマートフォンをいかに活用するか(船橋純一郎)
夢屋の30年(遠藤和枝)


『語りの地平 VOL.4』(2019)

【目次】
●論文
近代化する漁業における漁師の揺らぎとと誇り
――突棒漁をやめられない漁師のライフストーリー(吉田静)

海外駐在員配偶者における強化された性別役割分業(三浦優子)

「職業として確立していない」言説に抵抗する語り
――1980年代後半にキャリアを始めた日本語学校教師のライフストーリーから(佐藤正則・三代純平)

●研究ノート
粋の研究――京都北野上七軒の芸の語りを中心に(中原逸郎)

看護学とライフストーリー研究に関する一考察(山本壮則)

在日コリアン高齢者の老いと日常的実践――通所看護施設選択を事例にして(伊藤尚子)

寺院運営の課題と住職の「感度」――生活文化としての寺院仏教(2)(山本哲司)

●特集:なぜ、いまライフストーリー研究が求められるのか
いまなぜ看護にライフストーリー研究が求められるのか(横山恵子)
看護学におけるライフストーリー研究の意義(江口千代)
「チイチイパッパ」を超えて(岩崎美智子)
日本語教育におけるライフストーリー研究(三代純平)

●研究手帖
社会調査における若干の問題点(桜井厚)


『語りの地平 VOL.3』(2018.11.10)

【目次】
●論文
地域日本語教育支援のあり方を規定する動きに抗う
――ある日本語ボランティアへのライフストーリー・インタビューから―― (中川康弘)

無侵襲的出生前遺伝学検査(NITP: Non-invasive prenatal testing)を受けた妊婦の経験
――関わりの中でのNIPT経験―― (山本佳世乃)

ある女性の移住経験にみる戦後開拓の個別性
――「1960年作業簿」と聞き書きから―― (土田拓)

台湾原住民の日本語世代のライフストーリー
――「インタビューの場」と語りの変容―― (荻原まき)

在日コリアン高齢者介護施設の多義的意味
――中京地区を事例として―― (伊藤尚子)

●研究ノート
「個別性」へのまなざしの意味
――桜井厚のライフストーリー論をめぐる議論を手がかりとして―― (近藤菜月)

「兼職の語り」と寺院護持の課題――生活文化としての寺院仏教(1)―― (山本哲司)

「声」と「言葉」のはざま――ライフストーリーの記述をめぐって―― (岸 衞)

●特集:調査経験から「調査倫理」を考える
看護研究における「倫理審査」と「匿名・許諾」の問題に直面しながら (塚田 守)
声と言語、録音と人生 (佐野直子)
私自身が聞き手でないライフストーリーの対話的な解釈へ
――アーカイブ作成の一歩手前で思うこと (佐藤正則)
調査倫理を得て経験した語りの重み (江口千代)
研究者としての「仁義」 (仲真人)

●書評
『自己語りの社会学:ライフストーリー・問題経験・当事者研究』
:小林多寿子・浅野智彦編、新曜社 2018年 (倉石一郎)
『老年という海をゆく―看取り医の回想とこれから』:大井玄著 みすず書房 2018年 (八木澤良子)

●研究手帖
日本での「ライフヒストリー」用語使用の始まりの頃とその後の定着について
――中野卓調査資料整理作業より――(中西茂行)


『語りの地平 VOL.2』(2017.11.10)

【目次】
●論文
生きるためのユーモア――自分を笑う、病の日常を笑う(西倉実季)

ある「語り部」が生きた革命――ソフトウェア開発者「スピリット」の可能性と限界(宮地弘子)

「海外駐在員配偶者女性」カテゴリーと自己――女性たちの語りから(三浦優子)

●研究ノート
ライフストーリー研究方法論に関する一考察――看護学の立場から(江口千代)

アイヌ近現代史の諸断層――貝沢正の未発表原稿に見る幼年期の記憶を中心に(新井かおり)

「お金」と生きる――あるベトナム人技能実習生の語りから(馬場彩香)

●資料
学界の先達からの書簡――ある社会学徒の交信録抄(森岡清美)

●特集 「調査協力者との出会いの経験」
研究法転換の契機となった<有機農業>・語り手との出会い(桝潟俊子)
「今ここ」へと繋がる(萩原まき)
出会うべき協力者とは誰か――再発直腸がん患者Aさんへのインタビュー経験から(斎藤公子)
語り手を受けとめること(山本哲司)
頼みやすさ=断られにくさ(矢吹康夫)
何となく、お互いに「話せそう」と感じる時(岸 衛)
藤原良次さんを追悼する(山田富秋)

●研究手帖
「対話的構築主義」のエッセンス(桜井 厚)


『語りの地平 創刊号 VOL.1』(2016.12.10)

【目次】
●創刊のことば
●論文
「基地の街」の保育所前史――本土復帰前の沖縄・コザにおける託児施設(岩崎美智子)

羨望・自律・自尊心――宮沢賢治と2人の媒介者をめぐって(筒井久美子)

ニューカマーの子どもの抱える問題――就学中の危機とその克服(原田かおり)

不登校を経た高校中退者の認識世界に関する一考察
――災害ボランティアへの「参加」の語りから(林哲也・橋本佐由理)

ライフストーリー研究者という名のプロットメイカー
――発達障害者が必要とする「新たな<物語>の生成」(田野綾人)

ある女性の戦中・戦後を個人的記録から読み解く
――中流階層女性のジェンダー観の一事例(桜井厚)

●研究ノート
貝沢正による「アイヌ」の再定義――戦後の初期アイヌ施策との応答から(新井かおり)

フィールド調査に潜む落とし穴――20年前に行った聞き取りを振り返る(田中政明)

境界線上への入植――北海道紋別市Sさんの戦後開拓体験(土田拓)

●書評論文
オスカー・ルイスの記述と語り
――『メキシコの<五つの家族>』から『サンチェスの子供たち』へ(山本哲司)


<ご購入について>

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